2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自由的弁証論(下)

《前半》 https://dasweisswasser.hatenablog.com/entry/2020/05/30/005521 対象として見られた人間は、あるいは自身を対象として理解する人間は、自身の自由を有限の選択肢という条件のもとでしか表象できない。 それにも拘らず、真の自由は無(際)限でなけ…

自由的弁証論(上)

自由についてということなら、ひとは何でも書くことができる。 ******** たとえば、中身の分からない福袋を一つ「選ぶ」、という場合がある。あなたはどの福袋から何が得られるか事前に知ってはいないし、それどころか見当もつかないものとする。 福袋はどれ…

どうして私は一からやり直すのか…?

やり直すことの理由は分からなかった。 ただし、あらゆることは必然なのだと思った。そうだ、あらゆることに必然性があるのだ、と私たちは考えた。必然性に囚われたままでいるから、私たちは有限なのだと私たちは言った。 有限であることを宣言することが自…